三菱電機 福山製作所の配電制御機器事業、ABBとの合弁へ——ABBが51%・約790億円、2027年10月に移管。雇用は維持

三菱電機が、福山製作所(福山市緑町)などが担う配電制御機器の事業を、スイスの重電大手ABBとの合弁会社に移すと10月20日に発表した。事業を新しい会社に切り出し、その株式の51%をABBの日本法人に譲る。出資比率はABB 51%、三菱電機49%になる。
何が移るのか
対象は、低圧遮断器や電磁開閉器、計測制御機器、一般産業向けの小型の無停電電源装置(UPS)など。工場やビル、社会インフラの電気を安定して届けるための機器で、国内では高いシェアを持っている。スマートメーターの開発・製造も新会社が受け継ぐ。
日程は、三菱電機100%出資の準備会社を12月1日に作り、2027年10月1日に事業の移管と株式の譲渡を行う予定だ。関係当局の承認などが条件になる。

ABBは790億円を出す
ABBの発表によると、ABBは約790億円で新会社の株式51%と、日本以外での販売事業を手に入れる。中期的には全株式を取得できる選択肢も契約に入っている。対象事業の従業員は約2,800人で、専用の生産拠点は福山とベトナムのハノイにある。
地元で一番気になる雇用については、中国新聞が、福山製作所での生産など事業は続け、雇用も維持するとしていると伝えている。福山製作所は三菱電機の採用ページでも、配電制御機器や計測制御機器、スマートメーターを開発・製造するマザー工場と紹介されている。
どう見るか
名前が「三菱電機」でなくなるかもしれないのは、福山の人にとって少しさびしい話だと思う。ただ、世界で戦える相手と組んで事業を伸ばすほうが、工場の先行きにはプラスになりうる。
気になるのは、ABBが将来すべての株式を持てる点だ。そうなったときも福山で作り続けるのか、取引先の地元企業との関係はどうなるのか。2027年10月までの間に、会社から地元への説明がきちんとあってほしい。







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