ふるさとチョイス 停止——福山市も寄附の受け付けが止まる。伏見櫓のクラファン型ふるさと納税にも影響

社会

「福山城伏見櫓を国宝へ!」国宝化プロジェクトのメインビジュアル(福山市)
[公式公開情報/報道の公開資料に基づく引用]※著作権は原権利者に帰属。掲載に関する指摘は確認のうえ削除・訂正します。

ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」が10月19日から止まっている。福山市も同じ日に市のページで知らせた。市は返礼品の掲載と寄附の受け付けにこのサイトを使っていて、運営会社のトラストバンクから「関連サービスを一時停止した」と連絡を受けたのは19日午後4時ごろだったという。

何が起きているのか

トラストバンクのお知らせによると、ふるさとチョイスで不正アクセスの疑いがある事象を見つけ、被害が広がらないようにサービスを止めた。専門チームが事実関係と影響の範囲を調べていて、個人情報が漏れたかどうかはまだ発表されていない。再開の時期も示されていない。

ふるさとチョイスのトップページに出ている停止のお知らせ(10月20日朝に確認)
[公式公開情報/報道の公開資料に基づく引用]※著作権は原権利者に帰属。掲載に関する指摘は確認のうえ削除・訂正します。

止まっているのはチョイス本体だけではない。西東京市の案内では、クラウドファンディング型の「ガバメントクラウドファンディング」や、チョイスと連携するauPAYふるさと納税、JRE MALLふるさと納税、マルイふるさと納税など十数のサイトも対象に挙がっている。

伏見櫓のクラファンにも影響

福山市で気になるのは、伏見櫓など4棟の国宝化プロジェクトだ。12月31日まで目標300万円で寄附を募っているクラウドファンディング型ふるさと納税で、受け付けはふるさとチョイスを使っている。サイトが止まっている間は、ここからの寄附もできない。

ちなみに伏見櫓は、11月3日(文化の日)に内部の特別公開がある。事前申し込みはすでに締め切られていて、抽選の結果は10月23日にメールで届く。

追記:会員情報445万件の流出がわかる(10/21)

運営するトラストバンクは10月20日、お詫びとお知らせで、10月17日の不正アクセスにより会員情報4,454,097件が外部に流出したと発表した。項目は氏名、メールアドレス、住所、電話番号、ハッシュ化されたパスワード、寄附控除の試算額。再開時期は決まっていない。日本経済新聞も伝えている。チョイスで福山市に寄附した人は、同じパスワードをほかで使っていれば変えておき、会社や市を名乗る不審なメールや電話、郵便には応じないようにしたい。

寄附した人が気をつけること

市が一番強く呼びかけているのは、便乗したフィッシングメールへの注意だ。「再開のお知らせ」「寄附の再手続き」をうたうメールやSMSが来ても、リンクは開かないほうがいい。チョイスと同じパスワードをほかのサイトでも使っているなら、そちらを先に変えておきたい。

どう見るか

ふるさと納税の寄附は年末に集中する。いまの時期に止まると、自治体にとっては一番伸びる季節の前に入口をふさがれる形になる。多くの自治体が1つの民間サイトに頼っている危うさが、今回はっきり出たと思う。

伏見櫓の国宝化は、福山の人にとっては特別な話だ。急ぐ必要はないので、寄附は再開と原因の説明を待ってからで十分だと思う。市には、チョイス以外の受け付け方があるのかどうかも、早めに示してほしい。

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