医療的ケア児者 防災マニュアル——福山市が更新、停電時は中国電力に契約番号を。自家発電のある避難場所は9か所

健康・医療

福山市医療的ケア児者のための防災マニュアルの表紙(福山市障がい福祉課)
[公式公開情報/報道の公開資料に基づく引用]※著作権は原権利者に帰属。掲載に関する指摘は確認のうえ削除・訂正します。

福山市が10月19日、「医療的ケア児者のための防災マニュアル」を更新したと市のページで知らせた。家で人工呼吸器やたんの吸引器、在宅酸素などを使っている子どもや大人と、その家族向けの冊子だ。本編(PDF・16ページ)と、要点だけの簡易版があり、どちらもWordでも配っている。

書き込んで使う冊子

本編は、自宅付近で起きそうな災害を知る、避難先を決める、関係機関の連絡先を書いておく、といった13の項目に分かれている。主治医や訪問看護、人工呼吸器の取扱業者などの連絡先や、診断名・医療処置の内容を書き込む欄があり、家族や医療・福祉の関係者と共有して使う形だ。機器が変わったら見直し、変わらなくても年に1回は確かめるよう書いている。

停電への備えが具体的

いちばん役に立ちそうなのは停電の章だ。電気が消えたらまずブレーカーを確かめ、落ちていなければ中国電力の福山ネットワークセンター(0120-511-605)に連絡する。そのときは、人工呼吸器を使っている人がいることと、検針票などに載っている13桁の契約番号を伝える。人工呼吸器は内部と外部のバッテリーを合わせて8時間を目標にし、5年使うと駆動時間が半分以下になることもあると注意している。

酸素ボンベの目安も載っている。在宅で多い300Lタイプなら、毎分1Lで5時間弱、0.5Lで約10時間。72時間分の持ち出し品リストもある。

自家発電設備を備えた緊急避難場所の一覧(福山市の防災マニュアルより)
[公式公開情報/報道の公開資料に基づく引用]※著作権は原権利者に帰属。掲載に関する指摘は確認のうえ削除・訂正します。

自家発電のある避難場所は9か所

警戒レベル3で開く緊急避難場所のうち、自家発電設備があるのは、まなびの館ローズコム、福山すこやかセンター、東部・西部・北部の各市民センター、しんいち・かんなべ・ぬまくまの各市民交流センター、鞆町の施設の9か所。ほかにも発電機や医療機器用の蓄電池の整備を進めているという。避難行動要支援者の登録や、ヘルプカードの案内もまとめてある。

どう見るか

停電したら誰に何を伝えるか、ボンベが何時間もつか、といった数字まで書いてあるのがいい。いざというときは頭が真っ白になるので、平時に書き込んでおいた1冊があるかどうかで動きが違うと思う。

使っている家族はもちろん、近所や地域の防災担当の人にも読んでほしい。自家発電のある避難場所がどこかを知っているだけでも、助けに入るときの判断が早くなる。

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