「楊守敬が来た」展——10/23からふくやま書道美術館、明治の書を変えた清の学者と日下部鳴鶴ら・一般150円

アート・デザイン

左:楊守敬《行書七言聯》、右:日下部鳴鶴《草書七言絶句軸》と副島蒼海《隷書軸》(福山市広報より)
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ふくやま書道美術館の秋の所蔵品展2「楊守敬が来た ―日本近代書人たちのまなざし」が、10月23日(金)から12月13日(日)まで開かれる。市の広報ページによると、楊守敬の作品とあわせて、巌谷一六、中林梧竹、日下部鳴鶴らの作品で、明治期に書がどう変わったかを見せる展示だ。

楊守敬とはどんな人か

楊守敬(1839〜1915)は清の末の学者で、書家としても知られる。1880年、駐日公使の随員として来日し、中国ではすでに失われていた古い本を日本で熱心に集めた。そのとき持ってきた漢や魏の時代の石碑の拓本や法帖が、当時の日本の書家たちに衝撃を与えたといわれる。日下部鳴鶴や中林梧竹とは親交もあった。

紹介されている出品作は、楊守敬の《行書七言聯》、日下部鳴鶴の《草書七言絶句軸》、副島蒼海の《隷書軸》など。副島蒼海は、明治政府で外務卿を務めた副島種臣の号だ。

会期と料金

開館は9時30分〜17時。月曜休館で、11月23日(月・祝)は開館し、翌24日(火)が休みになる。観覧料は一般150円(有料20人以上の団体は120円)で、高校生以下は無料。会場は同館の常設展示室と展示室。問い合わせはふくやま書道美術館(084-925-9222)へ。

いまの秋の所蔵品展1「茶掛けの書」は10月18日で終わり、その次がこの展示になる。年間スケジュールでは、12月24日からは冬の所蔵品展1「学びたい書 ―臨書するならコレ!」が続く。

どう見るか

一人の学者の来日が、一つの国の書の流れを変えた、という話はそれだけで面白い。明治の書家たちが、石碑の力強い字に初めてふれて何を感じたのか。楊守敬の字と、影響を受けた側の字を並べて見ると、その「衝撃」が字の形にどう出たのかを、自分の目で確かめられるはずだ。

150円でこれだけのものが見られるのは、正直ありがたい。高校生以下は無料なので、書道を習っている子といっしょに行くのもいいと思う。隣のふくやま美術館とあわせて回れば、半日しっかり楽しめる。

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